本日、当施設では職員を対象としたAED(自動体外式除細動器)の講習会を実施しました。高齢者の方々と接する中で、私たち職員が心がけているのは、安心・安全な環境づくりです。突然の体調不良や緊急事態に対応できる準備を整え、利用者様やご家族に「ここにいてよかった」と感じていただけるよう努めています。AED講習はその取り組みの一環として行いました。
今回の講習では、AEDの正しい使い方だけでなく、心肺蘇生法(CPR)についても学びました。救命の基本である「胸骨圧迫」の手順や強度、またAEDの電極パッドの正しい位置や手順についても指導を受け、職員一人ひとりが実際に手を動かしながら練習しました。救命措置の現場では、最初の一分一秒が命に関わります。そのため、訓練を重ねることで緊急時にも冷静に対応できるようにする必要があります。
講習に参加した職員からは、「普段は使う機会が少ないAEDですが、いざというときに自信を持って対応できるようになりたい」「今回の実技訓練で手順が確認できました」という声が寄せられました。講師の方もとても丁寧に指導してくださり、どんな小さな質問にも親身になって答えていただきました。職員一人ひとりが真剣に取り組む姿は、施設全体の安心・安全への意識を再確認させてくれるものです。
このような講習を通じて、命を守るための知識と技術を磨き、職員が一丸となって利用者様の安全を見守る体制を築いていきたいと思います。高齢者施設として、どんな場面でも迅速に対応できるよう、今後も定期的に訓練を続けてまいります。
以下は2023年6月の記事ですが、掲載が漏れていました。お詫びして掲載します。
辞書には、外気浴とは「外気に触れ,体を鍛えること。」とあります。フリー百科事典ウィキペディアによれば「ふだん室内で衣服に覆われている皮膚を外の新鮮な空気に触れさせることによって、皮膚や粘膜、自律神経を刺激し、温度の変化に対する適応力や抵抗力を発達させる目的がある。」とされています。瑞江ホームでは、どんな季節でも天気の良い日にはできるだけ散歩や日光浴・外気浴を行うことによって五感のすべてを刺激して生きている実感を味わっていただきたいものだと思って実践することにしています。新型コロナも新たな段階に入り日常の生活スタイルも従前に復しつつあることで、これからはもっと重要な活動になってまいります。
瑞江ホームの玄関前は、お隣の春江小学校の校庭に接しているので、桜を中心に緑を楽しむことにも適しています。遠くに行かなくても「気持ちがいいね。」と実感のこもったご利用者の声を聴くことができます。こうした場所での外気浴は体に良いばかりでなく、いろいろな刺激を受けて脳が活性化されることにより認知症の進行を遅らせたり、うつ病の予防にもなるとされています。今日の外気浴では新たな発見がありました。桜の間にあんずの木があり、立派な実のなっていることに気がつきました。スタッフの一人が「あんずの花は桜よりも早く咲く」ことを教えてくれました。長野県千曲市(合併前は更埴市)にあるあんずの里は有名ですが、信州ではあんずやさくらだけでなく桃やリンゴも一斉に開花すると言います。そうした地域の春の訪れの喜びには及ばないかも知れませんが、何よりも本物を見られるうれしさはやはり格別です。あんずの実を目にしたご利用者の皆様はきっと寿命が延びたことでしょう。
どうかこれからも外気浴のできるお天気の日が多くあって欲しいと願っています。
明けましておめでとうございます。
今年のお正月は、能登半島地震や日航機と海保機の衝突事故といった大きな災害・事故により幕が開けました。被災された皆様をお見舞いするとともに、お亡くなりになられた方々のご冥福をお祈り申し上げます。
この秋にはアメリカの大統領選挙や自民党総裁の任期満了などが控え、政治を中心に激しい動きがあるかも知れません。瑞江ホームが関わる社会保障のように国民生活を支える仕組みが政治に翻弄されることは好ましいことではないと思うのですが、そうならないために政治の安定が前提だとすると、何かイタチごっこのような気もしないではありません。
私たちにできることは、仕組みの変化に対応しながらもご利用者に少しでも居心地よくお過ごしいただくたために、毎日の食事、排泄、入浴による清潔保持といった日課を利用者本位で遂行することに尽きるのではないかと思います。一方で災害や事故にあってもしっかり対応できる備えとして備蓄品の整備、避難計画の見直しや訓練なども行ってまいります。「安心と安全」を改めて心に刻む年頭となりました。
瑞江ホームのご利用者はじめご家族や関係者の皆様にはこの一年が良い年となりますようご祈念申し上げます。