社会福祉法人瑞光会

瑞江ホーム

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瑞江ホームだより2021

『瑞江ホームだより』2021年

2021年7月29日

暑気払いオリンピック

ヨーヨー釣り

射的
太鼓

メダル授与

 東京2020オリンピックが開催中の7月下旬に、ご利用者の暑気払いを行いました。

 新型コロナウイルスの猛威の中ですので、昨年同様に外部からの参加は一切なしとさせていただいて、5階のリハビリ室に一度に入場できるのは4人位に絞り、少人数が短時間でひと通りの種目を行った後は、次の組と交代する方法を取りました。近代5種ならぬ、ヨーヨー釣り、的当て、輪投げ、射的、太鼓叩きの後に金銀銅のメダルの授与があり、写真撮影で終了となります。

 例年ですと割箸に結ばれたヒモの先には、釣り針型のゼムクリップがついていてヨーヨーを縛ったゴムに引っ掛けて釣り上げるのですが、今年は初めからクリップが引っ掛けてあるので割箸を手元に引き寄せるだけで済みます。それでも職員の手を借りる方が多くいらっしゃいますが、釣り上げたヨーヨーに満足そうな笑みを浮かべていらっしゃる姿はとても素敵です。

 的当ては9面の正方形で作られた的に向かって3つのお手玉を投げるのですが、真ん中の「鬼の的」を射抜けばさぞ高得点かと思いきや、どこに当たろうと当たるまいとどうも成績に上下はないようです。

 輪投げも3投、職員が上手に介助しながら車いすから身を乗り出すように投げていらっしゃる姿が印象的です。入った場所により点数の差はありますが、最奥まで投げた方がいらっしゃると職員が賞賛と驚きの声をかけていました。

 射的はピストル型の筒の先と引き金とに輪ゴムを引っ掛けて的に向かって引き金を引きます。例年当たって倒せばもらえる商品が的なのですが、いつも当たってもなかなか倒れないものが多く、最後は職員が手で倒したりと結構苦労しています。今年は丸めた紙筒に点数を表示したものを立てただけでしたので、当たれば必ず倒れ、心配はありませんでした。

 ここまで4種目が終わると太鼓叩きですが、これはやりたい方が自由にどうぞということで、ほとんどの方はメダル授与・記念撮影に向かわれます。もちろん、5種目すべてを行わなくてもメダルは必ずもらえます。

 記念撮影の背景装飾は万国旗ですが、彩色はご利用者に行っていただきました。メダリストなんですから気分だけは味わっていただきたいとの工夫でしょうね。皆写真に納まるときの顔が一番輝いていました。本物のオリンピック・パラリンピック出場選手にも皆頑張って欲しいと思います。

 フロアではオリンピックのテレビ中継のほか、1964年の東京オリンピックの名場面をi-Padでも見てもらいました。懐かしい映像に昔を思い出された方もいたようです。コロナ禍が早く終息して心置きなくこうした行事が実施できるようにお祈りしています。

2021年7月21日

物故者法要

迎え火
送り火

 瑞江ホームではお盆の時期に、迎え火、送り火を行い、法要を営みます。

この1年間に入所中亡くなられた方々とご利用者のご先祖の霊を弔うものですが、長くお勤めいただいた社会福祉法人東京福祉会のご住職が都合により施設での法要を引退されましたので、新しいご住職にお願いをしました。

昨年同様5階のリハビリテーションルームに祭壇を設け各フロアの代表者が集まる中で、読経に引き続き法話がありました。その中で次のような言葉の紹介がありました。

「則遣変化人為之作衛護」

「すなわちへんげのひとをつかわして、これがためにえごとなさん」と読むのですが、唱えたお経の中に出てくる言葉だそうです。後で調べたら、妙法蓮華経法師品第十にありました。昔日蓮上人が法難に遭い、刑場で首を斬られそうになったところ空から丸い光り物が現れて太刀取りは目が眩んで処刑ができなかったという故事に由来します。詳しい説明はありませんでしたが、ご住職は「皆さんは危難に遭うことがあっても『変化人(へんげのひと)』に守られている。『変化人』とは例えばこの施設の職員である。」と言ってくださいました。ご利用者を励ますと同時に、私たちスタッフの使命を改めて思い出させてくれたお話でした。

また、「命」という字を示しながら、「命という字は、人をひと叩きと書く。一叩き一叩きと絶えず連続して私たちを叩いているものは何か。それは心臓である。心臓の一叩き一叩きの連続が命である。」ともお話しくださいました。これもお経の中のお話かと調べましたら、なんとお笑い芸人のゴルゴ松本さんが創作した形態ネタの一つでした。近年、ゴルゴ松本さんはこのネタを持って全国の主に少年院を回り、ボランティアで「命の授業」を行っているとのことですが、ご住職の勉強ぶりにも驚いてしまいました。

東京福祉会は社会福祉法人で宗教や宗旨の違いにこだわらない活動をしているので、今後ともこうした行事にはご協力をいただきたいと思っています。本格的な暑さがやってきます。ご利用者の健康にさらに気を遣いながら、瑞江ホームに関心をお寄せくださるすべての皆様が暑さに負けずご健勝にお過ごしくださいますようお祈り申し上げます。

読経
法話
2021年7月19日

七夕の願い事

 今年も七夕飾りに願いを託した短冊を飾り付けました。各地の風習では七夕が終わると飾り付けられた笹竹を川に流すことが多いようですが、瑞江ホームでは竹からはずした短冊を模造紙に貼り付けて廊下に掲示し、皆が願い事を読めるようにしています。

多くの人が共感できる願いがたくさんあるので、読んだ人は自分の願い事だけでなくみんなの願いが叶うように応援したくなりますし、時には自分はそこまで切実に感じてはいないけれどもそれはそれで幸せなのかも知れないと思い、切実な思いを持つ人を思いやる気持ちになることもあるようです。この瑞江ホームが互いを思いやる人々が集う大きな家としてこれからもあり続けたいと思っています。

健康で長生きできますようにとの願いは、昨年よりもさらに増えたようです。コロナウイルスとは書いてありませんが未だに収まらないまん延状況に対する不安が反映していることは否めないでしょう。「孫とどこかにでかけたい」という願いには、自分が元気になることとともにリモート面会でしか会えないお孫さんの環境が一日も早く感染症の心配のない安全な社会になってほしいとの気持ちが込められているのではないかと思います。ほかにも家族の健康を願うものが目立ちます。

おいしいものが食べたいと願うのも昨年より多いようです。瑞江ホームでは栄養の経口摂取を大変重要なことと考えています。摂食嚥下機能が衰えてくるとこの経口摂取がだんだん難しくなってきますが、普通食がだめなら刻み食、極刻み食、ミキサー食、高カロリーの栄養ドリンクによる補食等、とにかく口から食べ物を取ることにこだわります。またこの度ふた月に1回だった歯科医師による摂食嚥下指導をひと月毎に実施することにいたしました。さらにきめ細かい食事摂取の工夫が期待できそうです。ご利用者がおいしいものが食べたいと願うことはそれ自体が生きるエネルギーなのだと思います。何が最善の介護なのか、ご利用者ののぞみをベースに考え続けていきたいと思っています。

何かほっとするものもありました。「風かおる腰の痛み和らいで」きっと初夏の気持ちよく晴れた日に感じた気持ちを素直に表現されたのだろうと思います。

最後に最も印象に残った願いをご紹介します。「ここにいたいです。それいがいはのぞみません。」私たちスタッフにとっては感無量の言葉でした。

皆様の願いを理解し、共感の気持ちを忘れず、ご一緒に生活していきたいと思います。

2階
3階
4階
2階短冊
3階短冊
4階短冊
2021年6月2日

お墓のこと

 特別養護老人ホームに入所される方の中には身寄りのいない方もいらっしゃいます。そうした方の入所にあたっては、身元引受人を立てていただき、緊急時の連絡や対処、お亡くなりになった時の遺体の引取りや葬儀の執行などに支障がないようにお願いしています。しかし、やむを得ず身元引受人を立てることができない方もいます。だからといって入所を拒否することはできませんし、むしろそうした方ほど施設サービスの必要が高いケースが多いとも言えます。

 長く瑞江ホームに入所されている方から、身寄りがないので死後必要なことは施設に任せたいとのご意向を伺っていました。大変質素に暮らしておられましたが、貯えが多いわけではないので、できるだけ簡素な形でご希望に沿えるように努める所存でいました。その方のご希望の一つがご両親やご兄弟が眠っているお墓に一緒に眠りたいということでありました。お父様が生前に取得した景色の良い霊園のお墓の永代使用権を自分が相続していたので、そう希望されたのです。

 ところが調べてみると、お墓の権利は所有権ではなく、あくまで使用権なので権利者の死後にそれを承継する者がいない場合には権利は消滅してしまい、お墓は霊園管理者の都合で処分されてしまうことになることが分かりました。そうなると家族と一緒に眠りたいとのご希望を叶えることができません。何か良い方法がないかとお墓参りに行った際に霊園の管理者と相談をいたしました。

 霊園のお話では、最近お墓を承継する方がいないとの相談は増えているそうです。公益法人としてできることは、今のお墓を墓じまいして、権利者の方が亡くなられた時に、多くの方を埋葬する合同墓にご家族ご一緒に改葬して永代供養を実現することがより良い方法ではないかとの結論に至りました。

 施設に帰り、ご家族と一緒に眠ることができる方法を考えてあるから安心してくださいと報告しましたが、それからほどなくして静かにお亡くなりになりました。霊園側のご厚意もあり、改葬のための手続きも無事終了することができました。

 今の時代には、自分の死後に関して葬儀やお墓のことについては、様々な考え方があります。散骨などの自然葬を希望される方も増えていると言われます。身寄りがあって自分の死後のことを任せられる方はともかくとしても、身寄りがいない方の死後の希望をかなえる方法がもっと考えられてもいいのではないかと思います。日本には遺言という厳格な方法がありますが、遺贈など内容が法定されているので、例えば葬儀の形式を指定しても法的な効力はありません。しかし、本人の意思として尊重されることは期待できますので、もっと遺言を活用することもあって良いのではと思います。さらに、成年後見制度を使えば高齢者の財産管理や身上監護に安心なだけでなく、後見人と死後事務委任契約を結ぶなどの方法で死後の希望をかなえる道も考えられます。江戸川区では、例えば生活保護受給者であっても成年後見制度を使いやすくするために、後見人の報酬を補助する制度もあると伺っています。いずれにしても超高齢社会を迎えて死をめぐる問題についても、地域共生の理念のもとに、一人ひとりの希望が尊重され、かなえられるようにあって欲しいと願い、努力したいと思っています。

永代供養墓

合同墓

2021年5月28日

ワクチンを接種しました

接種風景

 高齢者に対する新型コロナウイルスワクチン接種がようやく本格化してまいりましたが、瑞江ホームでは5月20日(木)に入所者様の一斉接種を行いました。職員についても翌日から特養だけでなくデイサービス等も含めて順次接種を行い、5月中に全員1回目の接種を終了する見込みです。

 江戸川区はワクチン接種に先立ち高齢者施設向けの説明会を開催し、ワクチンの有効性や安全性についての詳しい説明がありました。それによれば、ファイザー、モデナ社のワクチンは驚くほどの効果があり、これまでで最も効果的なワクチンに匹敵する有効性があることや、100%ではないが非常に安全であり、ごく稀な副作用が増幅して伝えられる可能性があるが、実際の副作用のリスクは新型コロナウイルス感染症で重篤となるリスクよりもはるかに低いことを理解してもらう必要があることなどが説明されました。最も多い副作用は注射部位の痛みで、特に接種後1224時間は痛みを伴うほか、疲労と頭痛も比較的多いが高熱は一般的ではないとのお話もいただきました。そのためご利用者やご家族、また、職員に対して、接種についての希望を伺う時も自信をもってお勧めできました。

 今、医療機関や高齢者施設あるいは集団接種会場などで一番苦労していることは、接種をしてくださる医師の確保と聞いています。瑞江ホームがこれほど早くワクチン接種ができた最大の要因は、施設顧問医である小川先生(小川クリニック)が寸暇を惜しんで接種を行ってくださったことにあります。もちろんホーム医務室の看護職員も準備や接種の補助に奮闘してくれました。瑞江ホームの最大の特徴は、医療と福祉の連携が極めてスムーズに行われていることにあると言っても過言ではありません。これが施設の安心と安全にとって大きな力となっていることを改めて実感した出来事でした。

 ところで、江戸川区の説明会でも、ワクチンが無症状感染者まで抑制しているかは未だ不明であるため、ワクチン接種が開始されても従来の対策(マスク着用、手指衛生、社会的距離)は継続すべきことを強調する必要があると説明されました。ワクチン接種により安全性が大きく高まったことは間違いありませんが、それによってこれまでの対策を緩めてしまうと逆効果にもなりかねません。瑞江ホームでは、一日も早くコロナ禍を終息させるためにしっかり感染症対策を継続しながら業務を行ってまいりますので、皆様のご理解とご協力をよろしくお願い申し上げます。 

2021年3月29日

季節は巡って~新たな希望の息吹

 このブログも1月以来となってしまいました。生来の不精に加えて新型コロナウイルス感染症対策を始め用務が重なり忙しさに取り紛れてしまってというのは、言い訳に過ぎないとは分かっていてもついつい口に出して自分を慰めてしまいます。それが余計に恥ずかしく気分も落ち込んでしまうのですが、気がつけば花の盛りの季節になりました。

お隣の春江小学校の桜を始め周りの景色は希望に溢れて光り輝いています。そんな時に大変に嬉しいお便りを頂戴しましたので、紹介させていただきます。

お便りをくれたのは、五十嵐結衣さんです。このブログでも何度かご紹介をさせていただきましたが、小学校6年生からずっと瑞江ホームでボランティア活動を続けてくれました。最近はそれもコロナ禍で難しい中、高校受験にもしっかり取り組んでいるとは伺っていましたが、全文紹介します。

「瑞江特別養護老人ホーム 施設長、職員の皆様

 小学6年生のころから中学を卒業するまで、本当に長い間、お世話になりました。おかげさまで、第1志望だった都立小山台高校に合格することができました。中学3年、受験生として過ごした1年間は素晴らしい仲間と出会えた、必死に努力した、たくさんのことを学んだ、濃い年でした。3月19日には卒業式を迎え、生徒会長として答辞を舞台で読ませて頂き、中学校3年間を無事しめくくることができました。今の私は、瑞江ホームでのボランティア経験があったからこそ存在していると心から思います。少子高齢化が進行する中で、利用者のひとりひとりと真剣に向き合い、よりそっていた職員の方々を今でもよく覚えています。いまの日本を支えているのはこういう人たちなんだと気付かされ、自分の知らなかったことをたくさん教えて頂きました。本当にありがとうございました。これからも、私はもっとたくさんのことに挑戦し、自分の成長のために精一杯努力していきます。コロナでボランティア活動に参加するのが難しいことであると承知しておりますが、機会がございましたら、いつでもお声かけください。楽しみにしています。  五十嵐結衣」

 今の季節に相応しい新たな勇気と希望をこちらが頂きました。職員一同、今後のご活躍をお祈りしています。ありがとうございました。

ボランティア活動の1コマ

ボランティア活動の1コマ

2021年1月16日

デイサービスの新年ご挨拶

 デイサービスフロアには、職員一同からの新春のご挨拶が掲示されています。それがなかなか素敵なのでこのブログでもご紹介いたします。

 「実るほど頭を垂るる瑞穂かな」と墨字で書かれた隣に説明を兼ねてご挨拶が掲示されています。以下はその全文です。

  「実るほど頭を垂るる瑞穂かな」

 「みのるほど こうべをたるる みずほかな」読み方はこうなります。本来のことわざでは瑞穂ではなく稲穂なのですが、瑞江ホームに掲示しているので瑞穂と変えております。人生の教訓や座右の銘とするなど有名なことわざですね。“頭を垂れる” や “頭の下がる” など表現の異なる言い方もあるようです。

 若い緑色の稲はまっすぐ天に向かってすくすくと成長し、やがて実をつける稲穂に成長します。そのしっかりとした実の重みで自然と稲穂の部分が垂れ下がり美しい黄金色になっていきます。

 この状態を人間に例えて、いろいろな苦労を乗り越え人格形成した者は偉くなっても頭の低い謙虚な姿勢になっていくという意味として表現しています。

 瑞江ホームの象徴でもある黄金色の稲穂。

 この稲穂に恥じぬよう、しっかりとその穂が垂れるほどの成長をめざし、そしてその稲穂のごとく謙虚な姿勢・気持ちを大切に、皆様と大切な時間を過ごしてまいりたいと思います。

 吉兆の 瑞穂“ となりますよう、本年も職員一同頑張ってまいります。

 どうぞよろしくお願い申し上げます。

    令和3年1月  瑞江在宅サービスセンター 職員一同

デイサービス職員集合写真

新年挨拶掲示

2021年1月7日

初詣

 正月3日の日曜日は暮れからの寒波もやや緩み、陽射しのありがたさを感じながら近くの神社へ初詣に行きました。12名のご利用者が交替で今年の弥栄をお祈りしましたが、新型コロナウイルス感染症の早期終息を願う方も多かったことでしょう。

コロナ禍のさなかだからこそご利用者の行動が委縮してしまったり、コミュニケーションがなくなって孤立してしまうことの無いよう、職員は皆、こうした外出の機会を大事にしています。ご利用者の体調管理にはいつも以上に気を遣い、この時期なら寒さ対策を万全にするのは、もちろんです。

それにしてもなんて素敵な笑顔をされているのでしょう。地域の氏神様もこの笑顔に応えて平穏な日常をつくり出してくれるに違いありません。ご利用者の皆様が今ここにいてくれることのありがたさを改めて感じさせてくれる瞬間でもありました。

今年一年皆様が元気に幸せでありますように。

お宮の前で1
お宮の前で2
春江天祖神社
2021年1月7日

正月料理

 お餅は、縁起の良い食べ物として古くから正月には必ずと言ってよいほど食べられてきました。習わしとして定着したのは平安時代の宮中だそうですが、確かにお餅を食べなければ新年を迎えた気がしないという方も多いと思われます。

しかし、特養ホームではこのお餅が悩みの種なのです。お餅による窒息事故で救急搬送される方は東京消防庁管内で毎年100人前後いて、その多くが65歳以上の高齢者とのことです。特養ホームでは加齢による嚥下機能の衰えのみならず、様々な基礎疾患をお持ちの方も多く、どんなにうまく介助してもお餅だけはリスクが高く提供することは難しいのです。

それでもお正月には何としてもお餅を味わって頂くことはできないだろうかと考え、「お餅のムース」を提供することにしました。お餅を粉末状に砕いたうえで形だけを普通のお餅風に固めたものですが、スプーンで触れただけでも簡単に壊れるほど柔らかいものとなっています。それでも元がお餅そのものなので味や食感を楽しむことが可能です。これまでは白玉粉などで代用していましたが、どうしても食感が違います。今年はお餅にさらに一歩近づいたものとなりました。

写真では雑煮の汁に入れずにお餅のムースや青菜が取り分けてありますが、これも工夫の一つです。実は汁のトロミ付けは配膳の段階ではなされていません。一人ひとりに合わせて介護職員がトロミ付けをしたうえで、後からお餅をはじめとする具を加えます。先にお餅を入れてしまうとトロミ付けをした時に形が崩れて何か分からなくなってしまいます。それ以上に大事なのは一人ひとり別々のトロミ付けをすることです。そのことで万が一の誤嚥事故を防ぐ工夫もしています。

元旦と2日の昼食を写真で紹介してみましたが、それぞれ普通食、極刻み食、ミキサー食があり、例えば普通食のお刺身は極刻み食やミキサー食ではネギトロを用いたり、普通食や極刻み食にあるカマボコがミキサー食ではゼリーだったりと細かな工夫がされています。コロナ禍の影響で正月恒例の行事が少なくなる中で少しでも新年らしい雰囲気を感じていただくには料理が一番だろうと思います。

料理の工夫から始まった新年ですが、日々工夫と努力を続けてご利用者の生活を少しでも豊かにできれば幸いです。

1月1日 普通食
1月1日 極刻み食
1月1日 ミキサー食
1月2日 普通食
1月2日 極刻み食
1月2日 ミキサー食
2021年1月4日

新年のご挨拶

 明けましておめでとうございます。

 令和3年の年頭の話題の第一は、新型コロナウイルス感染症のさらなる拡大ということになってしまいました。「寒い冬が本当の勝負」とは第2波が収まったときからずっと言われ続けてきたところです。施設のコロナ対策の基本は「ウイルスを持ち込まない。持ち込ませない。」というところに尽きると言っても過言ではありません。その意味ではご利用者や職員が心を合わせて感染対策を行ってきたからこそこれまで瑞江ホームは感染者を一人も出すことなく通常業務を継続できたと思っています。

 しかし、いつ感染者が出てもおかしくない状況に変わりはありません。だから一層気を引き締めて感染予防策を徹底してまいります。それもただ外部との交渉を絶てばよいわけではありません。4月に緊急事態宣言が発出された時も入所者様との面会は原則禁止とさせていただきましたが、看取り期にあるご利用者との面会などやむを得ない場合は実現できるようにしてまいりました。今でも「小人数、短時間、予約制」で実施するとともに、オンライン面会も活用してできる限りご利用者の生活の質を高められるように配慮しているところです。

 ご家族はじめご利用者との面会を希望される皆様にあらためてお願いです。現在のような厳しい感染状況が改善されないうちは、必要性が高くないと思われる面会はできるだけ避けてオンライン面会などの代替手段をご検討ください。また、直接面談する頻度を少なくできる方はそのようにお願いします。迷う場合や面会方法などのご相談はいつでも承りますのでお気軽にお問合せ下さい。「必要があるからご相談がある。」と考えてご相談者の希望に沿った解決策をできる限り提案できればと思っています。

 それでも今より以上に厳しい状況になったときに面会禁止もやむを得ないと判断すれば躊躇なくその措置を講じることが施設の使命でもあります。願わくばそうしたことの無いよう一人ひとりの力を結集して感染拡大を抑え込むことに力を注いでまいりましょう。

 振りかえって今年がコロナ禍を乗り越えて明るい幸せな一年であったと言えることを心から願って年頭のご挨拶といたします。

2020年12月28日

ダイニングテーブルが新しくなりました

 コロナ対策は様々な場面でご利用者の生活様式にも影響を与えます。とりわけ食事について特養ホームやデイサービスでは時間を決めて会食形式で行うことが通常なので、対面する相手と距離を取ることを求められます。さらに食事の場所は日中の主たる生活の場所でもあります。つまりリビングダイニングルームです。ですからテーブルは部屋の主役であり、単に機能的であればよいのではなく、場合によっては一日の気分をも左右するほどの影響力も持ち得ます。

瑞江ホームでは、特養ホーム・デイサービスともに30年余り前の創設以来テーブルは変わることなく使い続けてきましたが、この際すべてを一新することとしました。

デイサービスでは幅180cm×奥行120cmの幅広のテーブルを揃えました。安心感のある木製で天板も厚く重量感がありますが、片側2脚にキャスターを取り付けることにより一人でも移動が可能です。以前のテーブルは折り畳み式だったこともあり、安定感も増したようです。テーブルの脚も天板と同じ素材で作られているので明るく落ち着いた雰囲気になりました。介護用に特化したものを選んでよかったと思っています。

特養ホームのテーブルはさらに工夫しました。食堂スペースに限りがあるうえ、車いすの利用者が大半であり、その車いすの大きさ・高さ・形状もバラエティに富んでいるので、効率よく皆がテーブルにつくことができ、形や高さを変えることも可能なものをと考えました。行き着いたのは、2つのテーブルの長辺を合わせると直径180cmの円内にピタリと収まる正六角型になる大きさの台形テーブルでした。正六角型にして使う時は、6人が座る一辺の幅は90cmで十分な大きさがあります。対面する相手との距離は最低160cm以上とたっぷりあり、ラチェット式の脚の高さは20mmピッチで10段階に変えられる優れものです。こちらも片側2脚にキャスターをつけたので移動も楽になりました。

1つだけを壁に向けて使っても3人が一緒なので孤独感がありません。色はデイサービスと同じ明るい茶色で、同系色の床とマッチして明るくなった気がします。実際ご利用者から「明るく良くなった。」との声が聞けましたし、先日は介護福祉を勉強中の実習生からも「古いテーブルの時は間の空間が非効率に感じていたが、テーブルが変わってご利用者同士、あるいはご利用者と介護職員とのコミュニケーションも取りやすくなったように感じた。」との感想もいただきました。

コロナ対策の基本は「ウイルスを持ち込まない。持ち込ませない。」ということにありますが、生活様式も含めて見直す機会にもしていければと思っています。地道に着実に幅広く対策をしながらコロナ禍を乗り切っていきますので、これからも皆様のご理解とご協力を賜りますようお願い申し上げます。

特養テーブル

特養テーブルでの様子

デイサービス テーブル

デイサービス テーブルでの様子

2020年12月25日

iPad効果

 この度新たにiPadiPad Pro 11)を使ってのビデオ通話によるご家族との面会を実施しました。前とは違って利用者様が居室でビデオ通話ができ、また画質が格段に向上しました。ご利用者も「すごい。昔はこんなのなかった。こんなにくっきり映るんだね。」と驚かれた様子でした。また、ご家族からも画質がきれいで、久しぶりに居室の様子が見られてよかったとの喜びの声があり、初めからiPad効果を実感できたようです。

コロナ禍の中で始まった試みの一つですが、オンラインによる面会はコロナが終息したとしても活用できれば効果が大きいと感じています。今回iPadを装備して手軽で質の高いオンライン面会の環境を整備できたことは、大変ありがたいことですし、業務の合理化や品質向上にも大きな推進力となることは間違いありません。

新型コロナウイルス感染症は私たちに様々な課題を突き付け続けています。感染すれば重症化しやすいとされる高齢者施設でどのような予防策を取るべきなのか、万一感染者や感染の疑いがある者が出た場合にはどのように対処したらよいのか、一度決めればそれをやり続ければよいとも限りません。国を挙げて議論された結果に従いながら、瑞江ホームの実態に合わせて個々に具現化すべき形は何かを判断していかなければなりません。その時大事なのは、「思いやる心とその実践」という法人理念を常に念頭に置くことだと思っています。例えば感染防止のために人との接触をなるべく控える方が良いということは分かりますが、その結果、家に閉じこもってコミュニケーション能力や活動機能が一気に落ちてしまうということがあっては逆効果です。その人らしい生活を続けるには何が必要かを考えながら感染防止策を実行することが法人理念にも沿うことだと思います。職員にとっても、勤める施設が担う役割と目標が明確であることが「働きやすい職場」の第一の条件ではないかと思います。

瑞江ホームはこれからもご利用者やご家族の共感を得ることを最優先に事業を進めてまいる所存です。

 

     写真の一部を修正しています。

面会風景

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