理事長 小川 實
社会福祉法人瑞光会は、少子高齢化の急速な進展の中で憲法第25条の生存権を始め基本的人権が、社会から孤立しがちな弱い立場にある寝たきりや認知症の高齢者に保障されることこそが理想の社会と考え、平成元年9月に事業を開始しました。
この時期瑞江地域は鉄道の開業や区画整理事業などによる都市基盤の整備が進む一方、国はゴールドプランを作成して市町村の役割を重視しつつ本格的な福祉サービス基盤を整備しようとしていました。当法人の設立は当時の中里喜一江戸川区長の力強いご賛同を得て国・都・区を始め多くの関係者のご支援を得て行われたものであり、また地域の皆様方の励ましと支えがあったからこそ今日まで30年余りにわたって事業を継続・発展させることができました。
これまで当法人を支えてくださいましたすべての皆様に深く感謝申し上げます。
これからも当法人は、この瑞江の地で住民一人ひとりの暮らしや生きがい、人がつながり合う地域をともに創っていくという目標を掲げて歩みを進めてまいります。今後とも当法人に皆様方の温かいご理解・ご協力を賜りますようお願い申し上げます。
社会福祉法人瑞光会 理事長 小川 實
平成29年4月1日に瑞江ホームの施設長に就任した髙﨑賢一です。
24年間の長きにわたり施設長を勤められた細木稔さんの後を承けての大役であり、未熟ではありますが一所懸命に勤めますので、どうぞよろしくお願いします。
折しも社会福祉法人改革が実施に移され、社会福祉事業を中心的に担う社会福祉法人の存立そのものが問われている時代です。瑞江ホームはこれまで以上に利用者様のご満足を得るとともに、高齢者をはじめ地域のすべての人の安全で安心な暮らしのお手伝いができるよう努めてまいります。
瑞江特別養護老人ホーム 施設長 髙﨑賢一
創設者の思いは今も玄関前の石碑に刻まれています。
「人の世に幸せ願うわが思い 親に孝行 人に行なり」
幸せを願って親に孝行するように人にも実践することにより互いを思いやる幸せな社会をつくること、これが今に変わらぬ瑞江ホームの基本理念であり、職員の行動規範ともなっています。
一言で言うなら「思いやる心と実践」が創設者の教えであり、基本理念です。
もちろん時代にあわせて瑞江ホームの役割も変化し、理念の表現も力点の置き方が変わり、目標の設定も変化していきます。与える福祉から利用者本位へ、サービスの分化から統合へといった流れを受け止めながら、今では制度・分野ごとの縦割りや「支え手」「受け手」の関係を超えて、地域住民や地域の多様な主体が『我が事』として参画し、人と人、人と資源が世代や分野を超えて『丸ごと』つながるこで、一人ひとりの暮らしと生きがい、地域をともに創っていく社会、すなわち『地域共生社会』をつくる一翼を担うべく事業を運営してまいります。
そのためにも忘れてならないのが「思いやる心と実践」なのです。
現理事長小川實は、早くから社会活動を通じて地域に貢献したいとの志を持ち、昭和41年4月から昭和63年3月までの22年間個人立の春江幼稚園を設置運営していました。この間急速に進展する少子高齢化の中で昭和46年から昭和62年まで江戸川区議会議員(昭和60年に議長)の職にあり、高齢者が住み慣れた土地で安心して暮らせる社会づくりが必要であるとの信念を抱くに至りました。
ちょうどこの時期都営新宿線が昭和61年に篠崎駅まで開業し、瑞江駅を含む江戸川区内の駅がすべて開業し、昭和63年には本八幡までの全線が開業しました。また公共下水道の整備や春江土地区画整理事業がほぼ完成し、都市基盤整備が進み、用途地域の変更により施設建設の条件が整ったことから、昭和63年3月をもって幼稚園を閉園することを決断し、昭和62年6月に特別養護老人ホーム建設の基本計画に着手しました。
理事長名義の幼稚園の敷地と親族名義の土地の一部の合計1531.11㎡を法人の基本財産として寄贈することで社会福祉法人設立の準備を進め、平成元年3月30日付で「社会福祉法人瑞光会」が東京都知事より認可されました。
施設は国庫補助及び都・区の補助を受けて建設され、平成元年9月1日に第1種社会福祉事業として瑞江特別養護老人ホームが認可を受けて開業、平成元年10月1日には第2種社会福祉事業として瑞江在宅サービスセンターを開設届出して事業運営を開始しました。