今年もクリスマスがやってきました。サンタクロースも服を新調して登場です。遠くフィンランドからやってくるそうですが世界中にいったい何人のサンタクロースがいるのだろうといつも不思議に思ってしまいます。
3頭のトナカイに牽かれていますが、今年のトナカイは牡ばかりでした。去年はかわいらしい牝もいたのですが、それでも元気いっぱいにプレゼントを運んでくれました。
いくつになってもプレゼントは楽しいものです。トナカイは買い出しも担当しますのでプレゼントを何にするかは毎年頭を悩ませます。今年はというと、男性は膝掛け、女性はヘアブラシでした。受け取るときの喜びようは圧倒的に女性の方が勝っているようでした。男性は照屋さんが多いのかも知れません。皆さんに喜んでいただけることでサンタクロースも意気に感じて次はもっと素敵なものをプレゼントしようと思うことでしょう。
クリスマスが終わると一気に年の瀬です。今年のブログもこれが最終です。ご利用者、ご家族、地域の皆様はじめお読みくださった皆様にとって来年がよい年でありますようお祈り申し上げます。
「好物に祟り無し」と言います。好きなものはいくら食べても害にならない、とはいうもののいくら好きでも同じ物ばかり食べていては栄養バランスを崩してしまうので気をつけましょうと注意されますが、時々このことわざどおりなのかも知れないと思うことがあります。
先日「ケーキバイキング」を行いました。おやつに4種類のケーキが出され、そのうちの2種類を自由に選ぶことができます。普段の食事は普通食、刻み食、ミキサー食など様々な形態に分かれますがこの日はどの食形態のご利用者も同一のおやつを楽しむことができます。
味覚機能の老化による衰えについては様々な研究があるようですが、「甘味」の味覚に関しては加齢による衰えは認められないようです。事実ケーキ等の甘いおやつは全てのご利用者が大好きなものです。中には辛党の方もいらっしゃるはずですが、ケーキが嫌いという方はいません。もっとも施設が提供する食事では健康を考えてアルコール類はお出ししませんので、必然的に甘いものを楽しむということかも知れません。確かに食べ過ぎはどうかと思うのもまたもっともなので、皆が一様に食べられる量を考えてお出ししています。それにしても皆さん実に楽し気です。普段はスプーンなどで介助を受けながら召し上がっていらっしゃる方が手づかみでむしゃむしゃ召し上がったり、食欲がなかったはずの方が旺盛にお食べになる様子を見ると大切にしたい事業の一つです。
「昔はもっと大きなケーキを選べたのに。」という声もあったようですが、健康面と満足度の両面を考えてこれからも工夫していければと思っています。
19年もの間、脳梗塞による後遺症と闘いながら自分の人生のあらゆる節目を正確に記憶し続けているご利用者がいらっしゃいます。
突然倒れて入院した日、3ヶ月間一日7時間ものリハビリを一心不乱に続け半身のマヒは残るものの急性期の治療を無事終えた後、区の担当者、担当医そして他市のリハビリテーション病院との話し合いの結果、他市の病院へ転院した日、その後2年経過後に瑞江ホームに入所した日、それらの年月日を正確に記憶されているばかりでなく、周囲の人の年齢や生い立ちまで正確に覚えていらっしゃいます。
単に記憶力が良いというだけではこうはならないと思います。幼少期からの厳しいしつけや教育があったのかも知れませんが、お話をしているといかに主体的に生きてこられたかということが何気ないエピソードの中に感じられてなりません。身内はもう誰もいないと語るときは寂しそうではあるけれど、人に迷惑をかけずいつも身辺をきれいに整理されていてたった一人で最期までその生きざまを貫く気概には胸を打たれます。それでも自らの最期を考えると不安で人知れず悩み夜も眠れないことがあるに違いないと思います。こうした方々に自分らしく最期まで生活していただくためには瑞江ホームでどのようなお手伝いが出来るのか、いつも一緒に考えていくことで私たちも成長できるのだと思っています。
もうすぐ2018年も暮れようとしています。今年もいろいろなことがありましたが、それでもいつに変わらぬ生活があり明け暮れがあります。一人ひとりの今を大切にご利用者に寄り添うホームでありたいと願っています。
10月15日から小岩の善養寺で影向菊花大会が催されています。昭和42年に始まった伝統ある菊花展には遠方からも観賞に訪れる方も多いそうですが、瑞江ホームでは地元の貴重な観賞会として毎年楽しみにしています。11月5日に1回目を行いましたがやや風が強かったもののさわやかな秋の日に恵まれ楽しく観賞できました。
江戸川区のホームページによると、「影向」とは、神仏が仮の姿をとって現れることをいい、丹精を込めて育てた菊が、まるでその様に感じられることから影向菊花大会と名づけられたそうです。ご利用者の皆さんもその美しさに感心しきりでした。同行のスタッフからは「食べてしまいたい。」との声が漏れ、感性の違いはあるかも知れませんがこちらも納得の実感です。大花壇の華麗さは言うまでもなく、懸崖の見事さ、大作り小作りの味わい深さなど見飽きません。
この時期、瑞江ホームには毎年丹精込めた菊の鉢を数多く飾ってくださる篤志家がいらっしゃいます。今年も十鉢の三本仕立てをお持ちくださり玄関前や各フロアに飾らせていただきました。「今年の夏の暑さの影響でこれが精いっぱいだった。」とおっしゃいましたが、ご利用者の身近で立派な菊を拝見できることはとても幸せなことです。本当にありがとうございます。菊花を見るたび作り手のご苦労とともにいつも見る人に喜んでもらいたいとの熱い思いが感じられ、また来年もこの幸せを共にしたいと願わずにはいられません。これからも皆さんで元気に過ごしてまいりましょう。
10月24日に東部フレンドホールで開催されたオカリナ演奏会にご利用者5名とともに参加しました。東部地区ファミリーヘルス推進員会の主催ですので町会長自治会長さんはじめ地域での健康づくりを積極的に担ってくださるボランティアの方々などでホールは満員の盛況でした。出演されたのはプロとして活躍されている皆さんでメンバーの中には数々の賞を受賞されている方々もいらっしゃるそうです。それにしては皆さん若くて美しいと感心しきり(少しはお世辞もないと……)。オカリナ3人、ピアノ1人の構成で今回初めて共演する方もいらっしゃるそうです。
初めは「みんなで歌おう、オカリナとともに」で赤とんぼ、リンゴの唄、知床旅情と続きます。進行役の方が「会場のみなさんの声が1曲目より2曲目そして3曲目とだんだんよく出てきました。」と上手に盛り上げてくれたこともあって会場の雰囲気は徐々に高まって行きました。赤とんぼはオカリナの定番曲と言われましたが、聞いて納得です。一つのオカリナでは音域が狭いけれどいくつものオカリナが調和して素晴らしい音の世界が現れます。第二部では一人が二つのオカリナを持ち換えて演奏したり、フルート、クラリネット、ピアノの共演にさらにトランペットが加わったりと様々なバリエーションを鑑賞できました。第一部では定番の白いドレスが第二部では鮮やかな紅葉色や黄色に変わって秋を演出したりと飽きさせません。体調はどうかとの心配もありましたが、ご利用者も最後まで楽しんでいました。締めくくりはアンコール曲の「故郷」で、会場からは「また来いよ。」の声援が送られるなど皆さん満足げな様子でした。
会場を出る前にサプライズがありました。出演者と一緒に写真撮影をしてくださいまして忘れがたい思い出となった一日でした。
江戸川区の中学校で毎年2年生を対象に実施する職場体験が今年もありました。今回は松江第4中学校の2年生5人が2つのフロアに分かれて掃除、ご利用者の話し相手、食事の手伝い等を行ってもらいました。全員が女子生徒で最初は自信無げな様子でしたが、そのうちご利用者とも打ち解けて歌をうたったり、逆にご利用者から折り紙を教わったりとホーム内は活気に溢れた1週間でした。
その後一人ひとりからとても素敵なお礼状をいただきました。一端をご紹介します。「利用者さんが笑ってくれるときや、身振り手振りでありがとうと言ってくれるときにやりがいを感じ、毎日行くのがとても楽しみでした。」「利用者さんとの話や利用者さんが折り紙を教えてくださった時は大変楽しかったです。職員や利用者さんの笑顔がとても素敵でした。」「初日は利用者の方の名前もわからず、おどおどしてしまうことが多ったです。しかし、仕事の内容を一つ一つわかりやすく丁寧に教えていただいたり、やさしくして下さったおかげで、すぐに仕事に慣れることができました。」「初めて利用者の方々とお話しした時は緊張してしまいなかなか声をかけられませんでした。しかし(中略)おかげで元気に明るく声をかけたり挨拶ができるようになりました。そして『楽しいだけではなく大変なお仕事もあるんだ』とあらためて感じられました。」「皆さん優しく、明るく接していただき、とても楽しい五日間を過ごす事ができました。今回の体験を生かし、将来の夢に向かって一歩一歩努力して進んでいきたいと思います。」
社会の一員としての自分を意識しつつ、思春期の葛藤の中でアイデンティティの確立へ歩む時期と言われる皆さんですが、その真摯で健気な姿勢に喝采を送ります。まさにチャレンジ・ザ・ドリームの体現です。ホームのご利用者も職員も皆さんのことはいつまでも忘れません。またいつかお会いできる日が来ると良い、心の底から願っています。
先日、16回目の瑞江ふれあい寄席を行いました。
いつも来てくださる三崎家桜の輔さんの枕は工夫があって楽しいのですが、今回は振り込め詐欺への注意から始まりました。被害総額は何と2,800億円というから驚きです。もっとも、一番驚いたのはこの数字の根拠を調べた時でした。警察庁が発表している過去10年間(平成20年~平成29年)の特殊詐欺の被害額累計は約3400億円で多過ぎます。そこで振り込め詐欺以外の特殊詐欺を除いてみると約2550億円で少な過ぎます。最後に振り込め詐欺の平成30年1月から8月までの被害総額約230億円を加えると、なるほど約2800億円になります。つまり桜の輔さんの挙げた数字は最新データに基づくものだということが分かりました。たかが枕というなかれです。
ところで今回は泥棒の噺でしたので、この枕も思い付きでできるものではないと感心させられました。とにかく振り込め詐欺への注意はいくらしても言い過ぎということはないのでしっかりと警戒していきたいものです。「いいからどんな噺だったか教えろ」ですか?そんなの「七面堂」。
また今回のトリを勤めてくれたのは、こんこん亭さえの助さん。瑞江ふれあい寄席は初お目見えです。さえの助の名前で男性と思われるとご自身でもおっしゃっていますが、数少ない女性のお一人です。演じたのは権助噺。権助というキャラクターは田舎言葉を使う生真面目だが気の利かない奉公人ですが、どこか人生の裏側まで見透かして皮肉な目で世の中を眺めているような気がするのですがどうでしょうか。ともかくもちょっと低い声音とゆっくりした調子で旦那やおかみさんの才気走った策士っぷりや誘惑に対抗していく姿はなかなかのものでした。大阪府池田市で開催中の社会人落語大会では予選を勝ち抜いてファイナリストとして12月3日に決勝に臨むそうです。ぜひとも栄冠を勝ち得て瑞江ふれあい寄席でも凱旋公演を催したいとご利用者の皆さんと待っていますので、頑張ってください。
瑞江ホームとそれを運営する社会福祉法人瑞光会が設立三十周年を迎えました。
社会福祉法人瑞光会が東京都知事から認可されたのが平成元年3月30日、また、第1種社会福祉事業として瑞江特別養護老人ホームが認可されたのが平成元年9月1日でした。併設の瑞江在宅サービスセンターも同年10月1日に第2種社会福祉事業として開設届出し、事業運営を開始しました。
創設者である現理事長小川實は昭和41年から63年まで春江幼稚園を設置運営していましたが、一方で4期16年にわたる江戸川区議会議員としての活動を通じ高齢者が住み慣れた土地で安心して暮らせる社会づくりが必要であることを痛感するようになりました。ちょうどこの時期都営地下鉄新宿線が開通し、一之江、瑞江、篠崎の3駅が同時開業するとともに、下水道も完備し、春江土地区画整理事業の完成による用途地域の変更等条件が整ったことを機に幼稚園を昭和63年3月で廃園し、土地の一部を法人の基本財産として寄贈してホームの設置を計画しました。
当時の江戸川区長中里喜一氏の熱心なご賛同の下で数多くの関係者のご協力があって現在の瑞江ホームが完成し、以来30年目の節目を迎えることができました。お世話になりましたすべての皆様に深く敬意を表し、感謝申し上げます。
創設者は、その思いを次のように石碑に刻んでくれています。
「人の世に幸せ願うわが思い 親に孝行 人に行なり」
幸せを願って親に孝行するように人にも実践することにより互いを思いやる幸せな社会をつくることを基本理念として瑞江ホームは運営されてきたわけですから、これからもその思いを深く胸に抱いて職員一同励んで参りますので今後ともよろしくお願いいたします。
この三十周年を機に、パンフレットを新しく作成するとともに、法人のロゴマークを制定しました。ロゴマークにはみずみずしい稲穂、即ち「瑞穂」がデザインされています。日本を象徴するものでもあり、瑞江ホームのある地域は古くから田畑が多く存在していたことからも土地柄をイメージできるものとして選びました。また稲はぐんぐんと上に伸びて成長します。日本や江戸川区の発展とともに法人もその一翼を担って社会福祉を発展させていく思いと、ご利用者や職員が健やかでみずみずしい生活が送れるようにとの願いが込められています。新しいシンボルマークとしてこれから様々な場面で活用したいと考えていますので、どうぞよろしくお願いいたします。
9月15日土曜日に開催しました。ご利用者のご長寿をお祝いするとともに社会に尽くしてこられた皆様に敬愛と感謝を表するため、ご家族、近隣町会の役員の方々、民生委員の皆様など大勢がお越しくださいました。
また、多田正見江戸川区長さんの代理で岡村福祉部長さんがお見えくださり、ご利用者の皆さんを大いに元気づけてくださいました。ご利用者を代表して荒井ヒデ子さんから区長さんへのお礼の言葉が述べられ、岡村部長さんから素敵なレイを首にかけてもらって嬉しそうでした。
お楽しみの演芸では、根本紗恵子先生とマカレファの皆さんによるハワイアンフラダンス、鈴木国江先生と鈴波会社中の皆さんによる日本舞踊、須賀妙子先生と花みずきの会の皆さんによる唱歌が披露されました。3人の先生ともわかりやすい解説とともに踊りの仕草や歌を会場の皆さんが一緒にできるよう上手に誘導してくださいましたので、会場は大いに盛り上がりました。そのおかげで、最後の職員有志による盆踊りでもたくさんのご利用者が曲に合わせて手を動かしたり歌ってくださってとても楽しい会となりました。
以前は隣の小学校の校庭を借りてホームの盆踊りを開催していたのですが、学校の建て替えにより校庭が使用しづらくなったことを機に、歩行可能なご利用者が少なくなったこともあって取り止めとさせていただきました。しかしこの日鈴木国江先生からホームの室内でも盆踊りは出来るのだから開催したらどうかとご提言を頂きました。来年はぜひ盆踊りも検討したいと思っています。
特養、養護の高齢者施設だけでも区内には20の施設があります。高齢者や子どもの福祉には江戸川区は大変な力を注いで頂いているので本当にありがたいことだと思います。区長さんを先頭に江戸川区がますます発展をし、区民が幸せに暮らせるようお祈りするとともに、私たちもその一端を担って努力していきたいと思いを強くした一日でした。
瑞江ホームでは毎月1回必ずご利用者の体重測定を行っています。
「生命維持に必要な徴候」をバイタルサインと呼び、通常は血圧、脈拍、呼吸、体温の四つを言いますが、とりわけ高齢者の体調を知る上では体重の変化もとても重要です。40歳から74歳を対象に行われているいわゆるメタボ健診では肥満を保健指導の対象にしているので(今年度から考え方が少し変わりましたが)、体重増加を気にしがちですが、入所されているご利用者の場合にはとりわけ体重減少に気をつけなければなりません。毎月の体重測定と毎日の食事の状態を注意深く観察することで、体重の増減が病気によるものかどうかを判断し、病気の疑いがあれば早期発見のために医師の診断を仰ぐなどの措置を行います。
通常食事量が減っているときは、食べ物の形状や嚥下咀嚼機能に問題がないか検討し、食べやすい形にしたり食事介助の工夫を行いますが、体重減少が著しく低栄養が疑われるときは栄養補助食を摂っていただくよう指示します。その後の推移を観察し、分析と対応を繰り返していきます。
もっとも体重は増えればよいというものではもちろんありません。これまで自力歩行ができていたのに体重増加でできなくなったというようなことは極力避けなければなりません。このような場合には身体機能を維持回復させるための機能訓練も必要になってきます。
これらの情報を総合してそれぞれのご利用者に必要な栄養量を定め、それをどのように摂取するかを計画し、実行し、評価して、さらに改善していきます。これを栄養ケアマネジメントといいます。
こうしてみると、体重測定の持つ意味は瑞江ホームで働くほぼすべての専門職員、すなわち看護職員、介護職員、栄養職員、機能訓練指導員にとってとても重要であるばかりでなく、測定結果を活用するにあたっては、これらの専門職員の協力と協働が不可欠だと分かります。
体重測定はこれまで健康管理に一義的に責任を有する看護職員が中心となり生活援助を担う介護職員とで行ってきました。これからは栄養ケアマネジメントを直接担う栄養職員にも加わってもらいます。体重測定自体は誰でもできる作業ですが、車いすが多いご利用者を一時に測定することはなかなか大変です。そのため瑞江ホームでは写真のように車いすに乗ったまま計れる体重計を使っています。車いすの重量をセットすれば差し引いて体重だけの数値が表示されます。健康管理上の指標は様々ありますが、その場で見て自分も確認できるものって大切な気がします。それを意識することで自分の健康意欲を高めることが可能になると言えるのではないでしょうか。
瑞江ホームの健康管理のお話は機会があればもっともっと取り上げていきたいと思いますので、よろしくお願いします。
今年の夏の暑さときたら尋常ではないと誰彼となく挨拶のたびに口にするだけでもまた暑さを感じてしまうこの頃ですが、瑞江ホームではそんな暑さを吹き飛ばそうとご利用者の皆さんの暑気払いを行いました。
始めはヨーヨー釣りからスタート。釣り糸の先につけたクリップをヨーヨーの口を縛った輪ゴムに引っ掛けて持ち上げるのですが、これがなかなか難しい。と思っていたら、見事一発で釣り上げる上手な方もいて思わず破顔されたその笑顔に周りも拍手です。
次は射的。ピストルで輪ゴムを飛ばし、いくつも並んだ紙筒を倒せば景品が貰えます。
「チャンスは3回までですよ。」と輪ゴムをセットしながらピストルを渡しているのはボランティアの五十嵐さんです。五十嵐さんは小学校6年生の去年の夏ボランティアに来てくれてからずっと、中学生になってからも続けてくれています。「当たったあ。」と我がことのように喜んでくれる姿を見るとご利用者は孫娘のように感じているに違いありません。笑いの絶えないコーナーでした。
射的の次は輪投げ。万一射的で景品が貰えなくてもここで必ず取っていただこうと介添え役の職員が上手に盛り上げます。手を離せば入る位置まで誘導して「はい、どうぞ」。
と思ったら輪が縦になって的と的の間に落ちて残念。でも、次は入るようにうまく誘導して目出度し、目出度し。上手な人は3つの輪を一列に並べてビンゴを狙います。担当者の盛り上げ方が良いようです。
最後のゲームはデザート掬いです。プラスティックのシャベルでいろいろなお菓子を掬います。アイスクリームは大きすぎるので、書かれた札を混ぜておきます。札を掬うのはちょっと難しいのでアイスクリームが欲しいという人はうまく入るように配慮します。このコーナーが一番人気でした。選んだデザートはお好きな飲み物と一緒にテーブルで召し上がっていただきます。
デザートを召し上がっていただいた後は、玄関前で花火を楽しみます。手持ち花火をめいめいが楽しんだ後は、職員が点火した吹き出し花火を観賞してこの日の行事を締めくくりました。次もまた、皆様と一緒に楽しみましょう。今回手伝っていただいた五十嵐さん、そして担当してくれた職員の皆さん、ありがとうございました。
7月12日瑞江ホームで物故者法要が営まれました。入所されていてこの1年間にお亡くなりになられた方々とご利用者のご先祖の霊を弔うために毎年行っています。
この日に合わせて迎え火を焚いて諸霊をお迎えし、社会福祉法人東京福祉会のお坊様による法話会を行いました。社会福祉法人東京福祉会の前身は、大正8年に設立された財団法人東京助葬会です。助葬とは、いわゆる行倒れで亡くなられた方や身寄りのない生計困難者や身元不明の方などが亡くなられた後、縁者などによる葬儀が行われない場合に、替わって社会福祉事業や慈善事業団体、またはNPOなどによって行われる葬儀のことですが、日本で最初に助葬事業を開始したのが東京福祉会の前身団体ということです。法律で社会福祉事業に位置付けられ、東京福祉会の法人格も宗教法人ではなく社会福祉法人であり、こうしたことからも瑞江ホームの物故者法要をお願いしてきました。ただし、法要の形は最も一般的な仏式を用い、宗旨もこだわりはありませんが読経は日蓮宗によっています。
今年の法話は、お釈迦様の弟子であった目連尊者のお話でした。亡き母を救うために功徳を施した目連尊者がお盆行事の由来となり、この法要に参加された皆様は目連尊者と同じ功徳を積まれたことになり必ず成仏できるということでした。他人を救うことが自分を救うことになるとは、いかにも仏様の教えらしいものですが、それが日本の風土の中に古くから根付いたものであるからこそ、こうした行事を大切にしていきたいと思います。一人ひとりお焼香をされて手を合わせる皆様のお姿を見ていると、また1年頑張っていこうと思いを新たにさせられました。
七夕には涼し気な行事食が提供され、願い事が書かれた短冊を吊るした笹竹が各フロアに飾られます。
今年の行事食は七夕そうめんです。紅白緑のそうめんにアクセントの星形が映えていました。もちろん天ぷらも添えられています。暑い季節にも食欲をそそる工夫がされているのですね。これからも楽しみです。
ご利用者の皆さんの願い事には、自分らしく生きたいという思いが伝わってきていつも感心させられます。
「家族と一緒に食事がしたい」「家族の皆とたくさん話したい」「家族とたくさん笑いたい」「孫たちがすこやかにそだちますように」「家族に会いたい」等々。ご家族の健康と幸せを願い、ともに過ごすことを無上の喜びとしている様子がひしひしと伝わってきます。だからこそ私たちスタッフもご家族の一員に加えていただけるように日々寄り添いながらご満足いただけるお世話ができることを目標に研鑽してまいります。
ご自身が健康でできるだけ自立した生活を送れるよう願うものもたくさんあります。「もっと身軽に身体を動かしたい」「一年病気にならずに過ごしたい」「何も気にせずぐっすり眠りたい」「具合がよくなりますように」「自分のことは自分でやっていきたい」「暑さに負けず元気に過ごしたい」「自分の足で歩きたい」「毎日元気でいる事が楽しくみんなと仲良くしたいとおもいます」「身体に気をつける」「足が治りますように」「穏やかにこれからも過ごしていきたい」等々。見ていていつも思うことは、決してあきらめることなくささやかでもご自身で努力されている真摯で健気な態度の立派さです。そうした皆さんの存在が私たちスタッフや周りの人々に勇気を与えてくれる所以でもあります。健康のための努力をこれからも一緒に続けましょう。
好きな食べ物を食べたいという願いも毎年必ず見られるものです。「刺身が食べたい」「美味しいお肉をたくさん食べたい」「おいしいものをたくさん食べたい」「かつ丼食べたい」「あっさりしたくだもの食べたい」「うどんが食べたい」「カレーライス食べたい」「自分でご飯を食べたい」「これからも美味しいものを食べていけるように」等々。食事は健康の基本です。美味しいと思われるためには素材の好みはもちろんですが、調理の仕方や盛り付け方にも工夫が必要です。美味しさを考えるだけでなく、食事は一つ間違えると重大な事故にもつながりかねないとても大事なものであることは言うまでもありません。瑞江ホームでは調理委託業者とホームの職員の両方が毎日の食事で気がついたことを出し合いながら改善に努めています。咀嚼嚥下機能の変化等により食事形態が変わると同じものでも違う食べ物に感じてしまうことがあります。そこをできるだけご本人の味や好みに合わせたい、それは遥かな道のりかも知れませんが口腔機能の維持向上も含めて私たちが追及すべきものだと考えています。
もっと積極的に生活を豊かにしたいという願いもたくさんあります。「もっと外出する機会がほしい」「歌や音楽をたくさん楽しみたい」「外の空気や景色を感じたい」「もっといろいろな花を育てたい」「料理したい」「書道がしたい」「習字がしたい」「リズムダンスをしたい」「日本舞踊をやりたい」等々。こうした願いをかなえることも施設に課せられた大事な課題です。施設の側でもいくつかやっているものもあります。しかし、ともすると一人だけでは無理だとか、時間がないとか、何か施設の都合に合わせてものを考えるきらいもあるのではないかと考えさせられました。一人の思いを見つめることから出発しようとあらためて思っています。職員も皆同じ思いを持っているはずです。一人の職員がこんな願いを書いていました。「魔法が使えますように」。ああ、そうなればご利用者のどんな願いも即座に叶えられるでしょうに。
最後に一つ、印象に残った願い事を紹介します。
「ありがとう」を忘れないで過ごしたい
皆さん、本当に素敵な願い事を書いてくださり、ありがとうございました。
昨年の7月に第1回の瑞江ふれあい寄席を開催してからこの6月で12回目となりました。この1年間に延べ36人のご出演者のうち断トツの1位は江戸川落語研究会代表の三崎家桜の輔さん、何しろ毎回欠かさず出演していただいているので感謝に堪えません。落語に疎い方でも「うまいな。」と感心させられる語り口はよほど数をこなさないとできるものではありません。まくらもオリジナルのものが多く古典にも創意工夫を加えて精進を怠らぬ方とお見受けします。
2番目に出演が多いのは三味線の千弦家こまりさん、ちょうど半分の6回出て頂いています。社会人落語家の集まりだけあって落語を本芸とする方が圧倒的に多く、いわゆる色物は数が少ないため、慰問などの会ではどこも引っ張りだことお聞きしますのに、よく来てくださって感謝に堪えません。最近知りましたがご自宅は世田谷区とのことで遠いところをありがとうございます。先日は夏らしく涼し気な着物を新調されて目でも楽しませてくださいました。ボランティア活動も楽ではありませんがこれからもみんなで応援しますのでよろしくお願いします。これも最近気がついたのですが、こまりさんはホームページを持っています。忙しくて更新できないのが悩みだそうですが、皆さんも一度検索してみたらいいと思いますよ。
3番目は後半のほとんどを出演していただいている松鈴亭竜扇さんの5回です。三崎家桜の輔さんが6年近く前に始めた小岩で落語を聞く会の常連の一人で会のホームページによると「落語教室出身、改作王」だそうです。つい先日は「堪忍袋」を演じてくださいましたが、元は上方噺と聞きましたので江戸っ子に直すのに工夫があったのかなと推察します。ともあれスピード感のある語り口は若々しさを感じさせてくれます。
あとは弥一家酔太、隠れ家虎太郎のご両人が3回ずつ、ハッピー鈴木さんが2回出演のほか、5人の方が1回ずつ瑞江ふれあい寄席の高座に上ってくださいました。ここには初めに紹介した3人の高座姿を掲載しましたが、ご出演くださいました皆様に深く感謝申し上げます。これからも瑞江ふれあい寄席をどうぞよろしくお願い申し上げます。
先日タケさんが鉢植えの世話をしていることを書きました。その時隣にあった鉢は2年以上前からあるのですが、花が終わって無残な姿をさらしていたのをタケさんはかわいそうだと水やりを始めました。乾燥地帯の花だから水をあまり多くやらない方がいいと止める人が多かったようですが、誰が何と言おうと絶対咲かせてみせるからとタケさんは鉢の下のお皿が乾いたらやりと熱心に水やりを続けました。「蕾を持った時は本当に嬉しくて涙が出てきたよ。」と今でも嬉しそうです。以前朝顔に使った竹ひごなどを捨てずにとっておいたので、それで花を支えているのだそうです。それにしても見事にきれいな花を咲かせました。
来歴を覚えている人もいないようなので、花の名前ははっきりしませんが、おそらくデンドロビウムと思われます。洋ランの中でも人気の高い品種で愛好家も多いと聞きますが、自分が努力して咲かせた花ほど美しいものはないでしょう。タケさん、これからも元気に花を世話してください。よろしくお願いします。
時々ご利用者の子ども時代の話をお聞きすることがあります。最初は別の話をしていてもいつの間にか昔の話になりますが、そんな時必ずと言ってよいほどご利用者様の瞳が輝いて見えます。先日伺った方の場合ほとんど視力はないのですが、それを補って余りある描写力で昔を語ってくれました。
子どもの時は身体が弱く、母親から何でも食べるように教えられて、うなぎや毛ガニはいやというほど食べたそうです。おかげで身体は丈夫になり、スポーツも卓球、水泳なんでもござれの万能選手だったとのこと。一家で海辺に暮らしていたので水泳は特に達者だったと懐かしそうに話してくれました。福島の海で夏を過ごしたことがあり、そこではマンボウが網にかかるのだそうです。そうした時は普通の市場に持っていくと安く買いたたかれるので、特別なお店に買ってもらうということでした。家ではマンボウの皮を食べるそうですが、弟妹が残したものも皆食べたとちょっと誇らしげでした。
熱帯・温帯に住むマンボウですが、本当に福島の海にいたのでしょうか。ちょっと調べてみましたら、いわきのマンボウ料理がネットで紹介されていました。その店主の話として江戸時代後期の文献に、藩主が将軍に献上した品の中に「在所之粕漬浮亀(かすづけうきき)」とあるのだそうです。浮亀はマンボウの腸。江戸に運ぶために保存食のかす漬けにして送ったと店主は推察しています。梅雨の前、暖流に乗って海中を漂いながら、のんびりとやってくるように見えるマンボウは浜の人にとって愛着のある魚だったと紹介記事にありました。ご利用者のお話が無ければそのようなことは少しも知らずに過ごしていたことだろうと思うと何か大切なものを教えてもらった気になります。これからもそんなことがあるといいなと楽しみにしています。
梅雨に入るとうっとうしい気候が続きますが、小岩菖蒲園は見頃を迎え、連日多くの人出でにぎわいます。曇天ではありましたが雨の心配もなく穏やかな日に瑞江ホームでも小岩菖蒲園への外出を行いました。いつもですと、もっと多くの老人ホームなどの車がずらりと駐車しているのですが、前日の雨で少しぬかるんでいたせいか、今年はそれほどでもありません。満開の菖蒲田の中を車いすで巡るとちょうど目線の高さがうまい具合に釣り合って、歩いているより迫力があるのではないでしょうか。「来てよかったね。」と満足していただけたようです。
毎年アヤメとカキツバタとハナショウブの違いを解説した看板を目にするのですが、人に説明するほどに覚えていることができません。そんなわけで今年は写メに撮ったのですが来年まで記憶できるとは思えないので、ここに紹介しておきます。要は咲く時期と葉の形状に違いがあるようです。5月上旬から咲き、葉は細く濃い緑色をしているのがアヤメで、5月中旬から咲き、葉は幅広く黄緑色をしているのがカキツバタ、そして5月下旬から咲き、葉は主脈がはっきりしているのがハナショウブだそうです。さて分かってから改めて見ても「ん?」。とにかくどれも美しいには違いありません。
ご利用者の中には「ここは菖蒲もよいけれど秋のコスモスが美しい。」と話されていたので、また秋に来ましょうと約束をして返ってきました。確かなものを心に刻んだ一日となったようです。
茨城県鉾田市にある「フォレストパークメロンの森 代表白井透様」から完熟メロン6個をいただきました。江戸川区社会福祉協議会を通じて区内の全熟年者施設にご寄贈頂いたものですが、今が旬とあって大変甘くご利用者の皆様もとても喜んで召し上がっていらっしゃいました。
茨城県鉾田市といえばメロンの出荷量が日本一ですが、昭和38年頃までは麦やさつまいもの栽培が中心だったとのことです。北海道出身の農協担当課長さんがメロン栽培を提案し、今日の隆盛を築くきっかけとなったのだそうです。何故かというと美味しいメロン作りには、水はけの良い土地と昼夜の気温差が大きい環境が欠かせないのですが、鉾田市を始め茨城県のメロン産地は鹿島灘に面し1年を通じて温暖で、これらの立地条件を備えているからです。それにしてもわずか50年余りの歴史しかないのに日本一の出荷量を誇るとは大したものですね。瑞江ホームでもいつでも簡単に提供できればよいのですが、値段も考えるとなかなかそうもいきません。それだけに今回の寄贈はありがたく、深く感謝申し上げます。
日々の献立も季節感が感じられるよう、旬を考えていろいろ工夫をしてもらっていますのでこれからも期待していただきたいと思います。
去年は秋に行ったお買い物イベントを、今年は6月に実施しました。衣料品のほか今年は「東北応援」と銘打って東北地方のお菓子なども販売されました。
季節に合わせて夏物が中心でしたが、そこは皆さんも心得たもので、涼し気な淡い色調が好まれていたように見受けられました。鏡の前で職員に手伝ってもらいながら真剣に色やデザインを吟味されている姿は、真剣そのものでしたが、「よくお似合いですよ。」と声をかけると嬉しそうなお顔をしつつもちょっとはにかんだ表情がとてもかわいらしく若やいでいらっしゃいます。上品なものが選ばれるようで、皆さん、自分というものをしっかり認識されていらっしゃると感心させられました。帽子をお買いになったご利用者様は外出の機会が少ないかも知れませんが、きっと数少ない非日常であってもそこに凛とした自分を表現しているのだと思います。職員もこの機会にご家族からお預かりしたお金を有効に使っていただこうと気を遣ってお世話をさせていただきました。
担当した業者の方にお話を伺うと特養などの施設を1日2か所回るのが普通だそうで、月に60回は展示しているとのことでした。それも凄いことだと思います。
買う方はサイズより柄を選び、売る方は柄よりサイズを心配するといった感じですが、最後はうまくマッチングできたようです。この機会にいつも多くの買い物をされる方もいらっしゃれば、必ず参加はされるもののいつも冷やかしで終わるという方もいらっしゃいます。それはそれで楽しんでおられるようで、見ている方も何となくうれしくなります。たまたまデイサービスに通われているご利用者が何だろうという感じで会場を
覗かれたので、「いつもは自分でお買い物に出かけられないご利用者のためにお店の方が出張って来ています。」とご説明したらそれは良いこととおっしゃっていただきました。安く良いものを販売できるならこれからも企画したいと思います。
2階のベランダに小さなプランターが2つありますが、2種類ずつの花が寄せ植えになっています。水をやって世話をしてくださっているは、タケさんです。「タケさん、花の名前は何と言うの?」「知らない。きれいに咲いていればそれでいいの。」
納得です。でも、一緒に言って買ってきた職員なら分かるだろうと聞いてみると、こちらも「さあ?」。うーん、ま、いっか。
一つだけは名札がついていて「クフェア」、和名はメキシコハコヤナギ。あとも一応調べた結果、マリーゴールドとヒルガオではないかと思われますが、残り一つの紫色の花がよく分かりません。これもヒルガオかも知れませんが、買った時はもっと花がついていたそうです。その日タケさんは体調がすぐれずスタッフに水やりを頼んでおいたのに忘れられてしまって花が落ちてしまったとちょっと悲しそうでした。申し訳ないと謝ると、でも小さなつぼみがたくさんあってこれからまだまだ咲くからと逆に慰められました。「人と同じでちゃんと世話をするとちゃんと咲いてくれる。」「はい、実に勉強になります。」
園芸療法というのがあって自分で草花や野菜を育てることは大いに効果があるそうです。ただ瑞江ホームのような多床室中心の施設の場合には、誰かが草や土を食べて誤嚥の原因にならないとも限らず、室内でご利用者が草花を育てることはなかなか難しいことではあります。今回はベランダで自由な出入りは制限されますが世話や観賞の機会は十分確保できる場所ということでやっています。
最近も天気の良い日には外出しなくてもベランダに出るだけで気分転換になると、結構大勢が楽しんだとのことでした。「タケさんの花」もみんなの目を楽しませてくれたことでしょう。自分が主人公になることができて、頭も身体も活性化されることならこれからもどんどん取り入れたいと思っています。
いつまでも元気に暮らし続けていただきたいと願いながらも、避けられない死がある日訪れます。最後には穏やかで平和な死を迎えられるようにお世話をするのも瑞江ホームの大事な仕事です。安らかなお顔を拝見しているとその方の人生が凝縮されているように思われます。
先日当ホームに7年間お過ごしになられた方のご葬儀に参列させていただきました。入所の時からお話しはなさらず物静かな方でいらっしゃいましたが、全介助であってもどこかインテリジェンスを感じる顔立ち・物腰であったと職員も感じていました。ご葬儀の時初めて知りましたが、以前ライフワークのように取り組んだテーマで上中下3部の大作を出版されたことに驚きました。自分らしく生きた証を形にして残すことができたことも大いなる幸せであったろうと思います。
ホームで過ごされていたお部屋には奥方様がお描きになった絵が掲げられていましたが、ご遺族から「思い出のよすがに」とご寄贈いただきました。とてもかわいい少女の人形を描いたものですが、見ていると異国にでもいるようなちょっと不思議な感覚を覚えます。職員からはターミナルケアなのに華やかさが感じられてよかったとの感想がありました。今は居室前の廊下に飾らせていただいていますが、これからも思い出とともに見る人それぞれの胸に新たな感慨を呼んでくれることでしょう。この場を借りて厚くお礼申し上げますとともに、亡き方のご冥福をお祈り申し上げます。
今年の桜は、開花してから暖かい日が続き、あっという間に満開となりました。雨がなく、風が吹くと一面花吹雪で久しぶりにフルバージョンを満喫した気分になりました。
瑞江ホームのご利用者も様々な楽しみ方をなさっていました。春江の森公園を始め近くの公園に散歩に行かれる方ももちろんいらっしゃいますが、隣接する春江小学校の桜もなかなかに楽しめます。3年前に新校舎が落成し、周囲には新たな桜の植樹がされました。まだ若い木ですが枝いっぱいに花をつけた姿はもう大人だと主張しているようで来年はもっと立派になれよと応援したくなります。改築前の春江小学校をご存知の方はどんなに桜が素敵だったかよくお話しされていますが、今の桜木もそうなってくれるだろうと思われます。少しの時間でも瑞江ホームの玄関を出るだけで十分医お花見気分が味わえます。一番の特等席は瑞江ホーム2階のベランダでしょう。目の前に花が迫ってくるような迫力さえ感じます。日本はいいなと実感するのは富士と桜が双璧でしょう。
喜びにあふれる季節を心行くまで楽しんでいただきたいと願っています。
3月も中旬になると春本番の風情が濃くなりました。今日の気温は22度まで上がるとか。春江の森公園の梅はわずかに名残をとどめているものの次の桜にはまだまだ早いようです。ちょうど端境期だなと思って、道一本隔てたビニールハウスを覗くとみずみずしい小松菜の壮観ともいえる姿に出会いました。江戸川区の小松菜は日本一を争う出荷量とともに品質の良さで有名ですが、こんなに身近に拝見できるとは嬉しい限りです。連作が効く作物ですが、ここの小松菜は収穫を終えると丁寧にビニールで覆いを掛けて徹底して害虫駆除を行うそうです。おかげで年に3回は収穫できるそうです。快く写真を撮らせて頂いたうえに、「食べてみて」とその場で一把を土付きのままくださいました。早速おひたしでいただきましたが、甘みがあってとても美味しかったです。もちろん人情の味わいも加味されて最高の味でした。
瑞江ホームの周辺には生産緑地がまだまだあって同じ日に近くの菜の花畑の写真も撮ってみました。こちらも今が盛りと満開です。そばにある瑞江中央公園に行くとかわいらしいトサミズキが可憐な花房をたくさんつけていました。春に咲く花は黄色が多いと聞きますが、明るく鮮やかで印象に残るのかも知れません。
この時期、白い可憐な花の代表格はユキヤナギでしょうか。群生とはいかないまでも春江公園には道行く人の目を楽しませるひと群れがありました。一株、二株でも人目を引き付けるスイセンも春江の森公園で見つけました。これからはご利用者の皆様も外出の機会が一段と増えていきます。もっともっと生活する喜びを味わっていただけるよう努めていきますが、それができる地域でもあると実感しています。
追伸 この原稿を書いた後にコブシの花を見つけました。NTT東日本江戸川支社の前にたくさんありました。高木の白い花を代表するのはやはりこちらでしょう。
春一番が時ならぬ嵐をもたらした後、急速に春めいてきましたが、瑞江ホームでは散歩のシーズンの始まりです。最も多く利用されるのがすぐ近くの春江の森公園です。江戸川区のホームページによると、白梅42本、紅梅4本で、2月中旬が見頃とあります。公園外縁部の4分の1周ほどが梅のプロムナードでご近所の皆さんもよく散歩をされていらっしゃいます。ホームのご利用者にとっては、立春が過ぎても肌寒い日が多く、なかなか見ることができませんでしたが、この3月初旬でも十分に楽しめます。しばらくぶりに散歩をされたご利用者から「梅が満開だったよ」と喜びがはじけるようなご報告をいただきました。春江の森公園は22本の桜の方が有名かも知れません。瑞江ホームでも桜の季節には頻繫にご利用者が訪れます。さらには藤がきれいだからとその時期のお散歩を楽しみにしていらっしゃるご利用者もおいでです。こうして連続して楽しめる花の名所が近くにあるのは本当に幸せなことだと思います。
ところでショートステイなどをご利用されている方からストレリチアの切り花を頂戴し、玄関わきの事務室前に飾らせて頂きました。南アフリカ原産だけあって開花期は約半年と長いのですが、これも季節の変わりを実感させてくれます。ゴクラクチョウカ科の花で鳥が飛んでいるような姿の花が素敵です。花言葉は「気取った恋」。きっと憧れをもって眺めた人が多かったのでしょう。季節を感じるあれやこれやもこの瑞江ホームだよりでご紹介できたらと思っています。
各フロアに雛人形が飾られるようになりました。人形ケースの夫婦雛が大事に受け継がれてきてご利用者の皆さんに親しまれています。2階では夫婦雛の隣に鮮やかな模様が美しいミニサイズの振袖が飾られて一際目を引きます。これは、パート職員の娘さんが成人式で着た本物の振袖を仕立て直したものだそうです。作ったのはその職員の兄嫁さんだとか。温かい心遣いに感謝です。
ところでその職員本人が先日素敵な贈り物をしてくれました。写真を見てください。おいしそうなケーキでしょう?2月のお誕生会でテーブルに置かれていました。これだけのケーキを一人で食べられるのか、そもそもこんなに糖分を摂って大丈夫かと心配になりました。実際食べようとされた方もいらっしゃったそうです。すぐ近くで見ても気がつきませんでしたが、スポンジで作られた偽物とのことで驚きました。反応が良かったので次のお誕生会の時も飾ってくださるそうです。好きだからできると笑っておられましたが、誰にでもできるものではありません。貴重な才能を生かしてご利用者に楽しんで頂こうとするその心根に感じ入りました。
瑞江ホームの魅力を様々な面からご紹介できればと思っていますが、一番の魅力はスタッフの人柄かも知れません。これ本物の感想です。
この2月11日で江戸川落語研究会のメンバーによる瑞江ふれあい寄席も第8回になりました。これまで度々この瑞江ホームだよりにも取り上げましたが、色物に比べて落語の中身についてはほとんど紹介することはありませんでした。今回はいつも笑えるばかりでなく印象にも深く刻まれる落語に出てくる子どもの話をします。
この日もトリを務めた三崎家桜の輔(みさきやおうのすけ)さんが演じたのは「悋気の独楽」。旦那の外出を妾宅へ行くと睨んだおかみさんから「小遣いをあげる」と言われて旦那の後をつけた小僧さんが旦那に見つかり逆に口止め料の小遣いを頂いて帰りうその報告をして小遣いの二重取りをするが、ひょんなことからおかみさんにばれて白状してしまうというお話。抜け目がなく、口八丁手八丁の小僧さんが相手を脅したりすかしたり小遣いやお菓子を巻き上げていく手管の巧みさに感心させられますが、相手の策略にもあっさりと引っかかってしまう子供らしさが憎めません。
第4回で弥一家酔太(やいちやよった)さんが演じた「真田小僧」にはさらにこざかしい悪ガキが登場します。父親に小遣いをせびったが断られると「今日おとっつぁんが留守の時に知らない男が家に上がり込んだよ。」と気を持たせ、穏やかでない父親から「話の続きはもう1銭」と細切れの話で散々小遣いをむしり取ったあげく、おっかさんは横丁の按摩さんに肩をもませていただけだったというもの。
第7回の桜の輔さんの演目は「桃太郎」。桃太郎話をして、子どもを寝かしつけようとする父親を「だいたい桃太郎の本当の意味が分かっているのか」と問い詰め、実に衒学的ではあるがきわめて論理的な見事な解釈を披露する。すなおに聞いている父親の方がいつの間にか眠ってしまうというもの。ここまでくると、子どものかわいらしさは全く無くなり、世知にたけた大人の風格さえ漂います。
こうして見てみるとどの子どもにも共通するのがいかなる逆境にもへこたれないタフで柔軟な心の持ちように思えます。それはこの瑞江ホームにも見られます。ここに暮らすお年寄りを見ていると、様々なハンデを負いながらも自分らしくありたいという強い意志が感じられてなりません。これからも毎日を精一杯生きていらっしゃる皆さんに少しでも寄り添い、力づけていけたらと改めて思います。
2月3日は節分です。もともとは立春、立夏、立秋、立冬の四節季の前日を節分と言い、季節を分けるという意味があったそうです。それが江戸時代以降になると節分と言えば立春の前の日を指すようになりました。旧暦では立春が年の始めですので大晦日にあたる節分に行事が多いのもうなづけますが、陰陽道では「陰」から「陽」に「気」が変わるとされるこの時期を重要として邪気を払う行事を行うのだそうです。邪気の象徴としての「鬼」は「陰(おん)」からきているとのことですが、日本の伝統行事には様々な意味がありその深さと多様さには驚かされます。
ところで瑞江ホームの節分は皆さん揃えるようお風呂介護のない日ということで今年は2月1日に行いました。三匹の鬼が登場し、ご利用者の皆様の間を練り歩きます。赤鬼、青鬼のほかに歌舞伎の隈取の面をかぶった鬼も登場し、ご利用者様に迫ります。皆さんは手元の豆(実は豆入りのお手玉)をぶつけて追い払いますが、なかなか退散してくれません。鬼はこん棒や木づち(もちろん叩かれても痛くない素材ですが。)を振り上げたり、音の出るマラカスや鈴で相手を脅そうとするのですが。実のところこん棒や木づちを相手に握らせて自分を叩けと促したり、鈴などを渡して音で鬼を追い払えと教えたりしているのです。かわいいものだと見ていると、ご利用者の中にはおもちゃの木づちではありますが、強烈な一撃を鬼に食らわせ、はたまた手に持ったお手玉を至近距離から豪速球のような勢いで鬼に投げつける方もいて、なかなかの迫力です。さしもの鬼もこれではかなわじと退散してめでたく幕となりました。
この日の昼食はいわしのすり身のかば焼きが出ました。いわしは臭いがとても強く邪気を払う力があるとされていますが、つなぎにとろろいもを使ってちょうどよい固さに仕上がっていました。おまけにおやつは赤鬼の顔のミニ饅頭で、この日は鬼にとって散々な日となりましたが、ご利用者の皆さんは新たな運気を存分に頂いたのではないでしょうか。また一年を笑顔で過ごしてまいりましょう。
セラピューティック・ケアってご存知ですか。「治療力のある介護」という意味で、1996年にイギリス赤十字がつくり、1999年には現在日本セラピューティック・ケア協会理事長の秋吉美千代さんが日本で技術を広めることを許されて帰国しました。以来イギリス赤十字の基本理念としてのスキルアップとボランティア精神を遵守しながら普及に努めて多くの共感を呼び、イギリスでのホスピス・病院でのケア以外にも子育て支援など多様な対象、場面で活用されています。
日本セラピューティック・ケア協会のホームページの説明を見てみましょう。『小さい頃「痛いの痛いのとんでいけ」と手を当ててもらったら、不思議と痛みが和らいだ経験はありませんか? 「手当て」とは、「触れること」。「治療力のある介護」を意味する「セラピューティック・ケア」は、薬剤や道具を使用せず、洋服を着たまま、両手の温もりだけで行えるシンプルかつパワフルなケア方法です。 セラピューティック・ケアの基本は「エフルラージュ(なでること)」と「ニーディング(こねること)」です。一定の圧をかけ、心をこめて両手で優しく撫で、緊張した心と身体をほぐし、安らぎを提供することを目指しています。』
百聞は一見に如かず、まずは見てくださいというより触れられてくださいというのが一番でしょうけれど、実はこのセラピューティック・ケアを瑞江ホームでほぼ1月に1回実施して下さるグループがいらっしゃいます。音楽クラブの活動を指導していただいてもいる嬉利恵先生とお仲間の皆さんです。嬉先生は日本セラピューティック・ケア協会の東京支部に所属してセラピューティック・ケアの普及に尽力されています。瑞江ホームでは入所のご利用者様だけでなく、デイサービスをご利用のお客様からも固定のファンがいるという状況です。
このケアの特徴の一つは、薬剤も道具も使わないのですから副作用がありません。もっとも気持ち良すぎて他にも治療が必要なことに気が付かないという危険が無いとは言えないのでしょうが、当ホームは医療ケアもしっかりしているので心配ありません。
アを拝見していますと、ゆっくりさすっているだけなのに本当に気持ちよさそうで、目を開いている人も閉じている人も同じようにリラックスした表情です。これが始まると直ぐ脇を通り過ぎるのさえ、遠慮したくなります。気持ちよくて眠ってしまうのがケアが成功した証しだとか。
さするだけなら私でもできるのではと思いがちですが、あのゆったりしたリズムはとても一朝一夕にまねできるものではないなと思わされてしまいます。にぎやかな場所では不向きでひっそりと静かに行うものですからご存じない方が多いのも無理からぬところです。こうしたケアも実施して下さる方に会える瑞江ホームは意外に魅力的なところかもしれません。
1月25日に「お菓子づくり」を行いました。
11月に「フルーツバイキング」を行い、瑞江ホームだよりでもご紹介しましたが、三食以外のおやつやお茶の時間を楽しく過ごせる工夫の一つとして実施しました。
作ったのはフルーチェ、牛乳と混ぜるだけなのになぜか楽しい作業です。
一人で大きなボールを抱えて泡立て用のステイックで懸命にかき混ぜる人もいれば、一人がボールを押さえてもう一人がかき混ぜる見事な共同作業を見せる方もいらっしゃいます。中には二人がボールの押さえ役、一人がかき混ぜ役と三人の息の合った連携プレーで効率よく仕上げるグループもあり、感心させられます。何よりそうした作業が本当に楽しそうで、たくさんの笑顔があふれていました。
もちろん全員その場でいただきましたが、いつもとは一味違うおいしさだったようです。これからも工夫して楽しい時間を作っていきたいと思います。
寒さが続きますが、ご利用者の皆様が健やかに過ごせますようスタッフも一緒に頑張ってまいります。
瑞江ホームでは1月20日(土)に新年会を行いました。1階のふれあいホールに各フロアからご利用者の皆様にお集まりいただき、ご家族の皆様にも大勢ご参加頂いて楽しいひと時をお過ごし頂けたものと思います。
今年も3組のボランティアの皆様が素敵な演目を披露してくださいました。
根本紗恵子先生とマカレファの皆様はハワイアンダンスを優雅に踊ってくださり、外の寒さも忘れて会場を南国ムードで包んでくれました。根本先生がハワイアンの仕草の意味を分かりやすく解説してくださり、ご利用者様も手を拍ったり、カスタネットを鳴らして楽しそうでした。
鈴木国江先生と鈴波会社中の皆様はお正月らしい華やかな踊りを披露して頂きました。いつも思うのですが、踊りを演じる方々はたおやかでしなやかで年齢を感じさせないのは何故でしょうか。きっと真っ直ぐな背筋でとても姿勢がいいからなのでしょう。見習いたいものだと思います。
須賀妙子先生と花みずきの会の皆様は皆さんがよく知っている懐かしい曲目のコーラスで楽しませてくださいました。グループの中には杖をお使いになりながら歩くのが大変そうに見える方もいらっしゃいましたが、きれいなお声で見ている私たちを励まし元気にさせてくださいました。最後に「一月一日」「ふじの山」「故郷」の3曲を皆さんで合唱して大いに盛り上げてくださいました。
ご出演の皆様には、これからも瑞江ホームで何かの折に日頃の鍛錬の成果をご披露頂いてご利用者様はじめ皆様を楽しませてくださいますよう、ご期待申し上げます。
なお、この新年会に合わせて鈴木国江先生からたくさんのもち米をご寄贈いただきました。搗いたお餅はご来場の皆様にお土産としてお持ちいただきましたが、おいしく召し上がってくださったことと存じます。鈴木先生からは今年だけでなく、毎年もち米を頂戴し恐縮の限りですが、深く感謝申し上げます。また、このお餅を搗いてくださっているボランティアの皆さんは、社会福祉法人瑞光会の評議員でもある松崎悦子さんとそのお仲間の皆さんです。裏方に徹して朝早くから餅つきをしてくださいました。今ではなかなか技術の継承も難しくなった搗き手と捏ね手の息の合った動きはもちろん、搗きあがったお餅を手早くきな粉と黒ゴマと小豆餡の3種に仕立てパックに詰めていく手際のよさも感心します。寒風の中で本当に大変でしょうに、誠にありがとうございました。
こうした多くの方々に支えられて新年会も無事終了となりました。関わってくださったすべての皆様にとって今年が一層よい年でありますように願ってやみません。そしてこれからも瑞江ホームをどうぞよろしくお願い申し上げます。
瑞江ホームでは1月20日(土)に新年会を行いました。1階のふれあいホールに各フロアからご利用者の皆様にお集まりいただき、ご家族の皆様にも大勢ご参加頂いて楽しいひと時をお過ごし頂けたものと思います。
今年も3組のボランティアの皆様が素敵な演目を披露してくださいました。
根本紗恵子先生とマカレファの皆様はハワイアンダンスを優雅に踊ってくださり、外の寒さも忘れて会場を南国ムードで包んでくれました。根本先生がハワイアンの仕草の意味を分かりやすく解説してくださり、ご利用者様も手を拍ったり、カスタネットを鳴らして楽しそうでした。
鈴木国江先生と鈴波会社中の皆様はお正月らしい華やかな踊りを披露して頂きました。いつも思うのですが、踊りを演じる方々はたおやかでしなやかで年齢を感じさせないのは何故でしょうか。きっと真っ直ぐな背筋でとても姿勢がいいからなのでしょう。見習いたいものだと思います。
須賀妙子先生と花みずきの会の皆様は皆さんがよく知っている懐かしい曲目のコーラスで楽しませてくださいました。グループの中には杖をお使いになりながら歩くのが大変そうに見える方もいらっしゃいましたが、きれいなお声で見ている私たちを励まし元気にさせてくださいました。最後に「一月一日」「ふじの山」「故郷」の3曲を皆さんで合唱して大いに盛り上げてくださいました。
ご出演の皆様には、これからも瑞江ホームで何かの折に日頃の鍛錬の成果をご披露頂いてご利用者様はじめ皆様を楽しませてくださいますよう、ご期待申し上げます。
なお、この新年会に合わせて鈴木国江先生からたくさんのもち米をご寄贈いただきました。搗いたお餅はご来場の皆様にお土産としてお持ちいただきましたが、おいしく召し上がってくださったことと存じます。鈴木先生からは今年だけでなく、毎年もち米を頂戴し恐縮の限りですが、深く感謝申し上げます。また、このお餅を搗いてくださっているボランティアの皆さんは、社会福祉法人瑞光会の評議員でもある松崎悦子さんとそのお仲間の皆さんです。裏方に徹して朝早くから餅つきをしてくださいました。今ではなかなか技術の継承も難しくなった搗き手と捏ね手の息の合った動きはもちろん、搗きあがったお餅を手早くきな粉と黒ゴマと小豆餡の3種に仕立てパックに詰めていく手際のよさも感心します。寒風の中で本当に大変でしょうに、誠にありがとうございました。
こうした多くの方々に支えられて新年会も無事終了となりました。関わってくださったすべての皆様にとって今年が一層よい年でありますように願ってやみません。そしてこれからも瑞江ホームをどうぞよろしくお願い申し上げます。